2007年11月29日

再会・・(2)

認知症のIさん、とても元気そうだった。
今回は、両親と行ったわけですが、どうやら私の父の顔だけはなんとなく見覚えがあるようでした。
でも、名前も出てこない、母と私の事はわからないようでした。

でも、わからないとは決して言わず・・
娘さんから聞いていました「わからなくても話を合わせてる」と・・
そんな感じでした。
気を遣ってのことでしょうか、元気そうとか、懐かしいとか言ってくれました。
きっと、断片的な記憶でしかないのでしょうけれど。

再会・・(2)
新幹線から・・

Iさんのご主人は、15年ほど前に亡くなっています。
私が、前回Iさんに会ったのは、その時。
そして・・今回会ったら、ご主人が亡くなったことを忘れていました・・

「最近、ちっとも顔を見せないのよ」なんて・・笑っていました・・・
「でも、私も忙しいからね~」ととっても楽しそう。

Iさんは今ある施設に入所しています。
でも、娘さんの話だと本人はそこへ手伝いに行っているくらいのつもりらしいです。
確かに、ちゃきちゃきと張り切っている様子でした。
(元々看護士さんだったのもあるのかも・・)


Iさんが認知症になるなんて・・思いもしなかったし
実際に目の前にしても何だか信じられなくて切なかったです。
Iさんのここまでの人生は、まさに波乱万丈だったと言っても過言ではありません。
しかも、高齢になってからが特に色々続いた・・
自分の環境も激変し、大変だったと思う。
そうゆうことが、認知症の引き金になることもあると聞いたことがある。
だとしたら、ホント、仕方ないかな。。とも思う。


切なかったけれど・・
ある意味、Iさんにとっては幸せなのかもしれない。
施設にいるとはいえ、いきいきととても楽しそうで元気そう。
どうやら、本人も楽しくて仕方ない日々を送っているらしいと娘さんから聞いていたし。
それを確信することができた。


面会時間はわずかだったけれど、行ってよかった。
たぶん、二度と会う機会はないと思う。だからこそ・・

帰りの新幹線・・一人で窓の外を見ながら泣けてしまった。。
(両親とは大宮で別れたので・・)


人間の記憶とは案外簡単に消えるものなのだな・・
私もいつか、大切な人を忘れてしまうのかもしれないな・・
もちろん、認知症になるとは限らないけれど。。
ま、自分や親の老後をふと考えてみる、今日この頃です(^_^;)



食から健康を考える・・って大事と思っているぴあんです
栄養学とかまで考えるのではなく、なんとなく・・簡単に。。ちょっとだけ工夫するだけだけれど(笑)
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タグ :認知症


Posted by ぴあん(大口知子) at 12:00│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは

>人間の記憶とは案外簡単に消えるものなのだな・・
>私もいつか、大切な人を忘れてしまうのかもしれないな・・

生きていればこそ、記憶に残るような人に出会うことも出来ますよね
たとえ記憶からは消えたとしても、想いは残ると思います。
その想いを胸に生きていけるのではないかな・・・
Posted by GP at 2007年12月01日 00:09
GPさんへ
記憶からは消えても想いは残る・・
泣かせてくれますねー(>_<)くぅー
ホント、そうですね。
何が、自分をここまで泣かせるのかわからないくらい切なかったです。
でも、会えたこともこういった感情を感じたことも、貴重だったなと思えますし。
最後にIさんの笑顔を焼き付けてこられたことが何よりでした。
Posted by ぴあんぴあん at 2007年12月04日 10:48
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